MENU
被検者の方(患者様など)に疑われる病変の有無、健康診査などによる異常の有無を調べるため、それぞれの病気の検査で必要とされる検査装置(X線撮影、MRI、X線骨密度測定等)などを使用していくことで、正確な診断をつけていくのが放射線科です。
専属の診療放射線技師2名が在籍しており、安全かつスムーズに検査できるよう心がけています。
MRI: | フィリップス Ingenia3.0T |
DEXA: | 東洋メディック Horizon-Ci |
X線撮影: | キャノンメディカル X線管球 立位撮影台 臥位撮影台 |
医療画像処理装置 富士フイルム DR-300CL |
当診療科で行われる主な検査は以下の通りです。
MRI[(核)磁気共鳴画像法]は,磁場と電波を利用して人体内の水や脂肪に多く含まれる水素原子核を画像化する検査です。
水分を多く含む臓器や神経,血管,靭帯,軟骨などの検査を得意としており,特に脳や関節,生殖器領域の診断において威力を発揮します。
整形外科では,レントゲンでは描出できない(または描出されにくい)腱,靭帯,筋膜,皮膚,脂肪組織,血管,筋,神経,軟骨,骨挫傷など軟部組織の評価に有用です。 なお,放射線被ばくの心配はありませんので,安心してお受けいただけます。
テスラ(T)は磁力を表す単位であり,この数字が大きいほど磁力が強いことを意味します。
当院で扱う3.0テスラMRI装置は,一般的な1.5テスラMRI装置に比べて2倍の磁場強度,4倍の感度を備えており,より短時間で高画質・高精細な画像が得られるため,細かい神経や血管がより鮮明に描出され微小ながん,微小梗塞や微小動脈瘤などの脳血管疾患,関節軟骨や靭帯の細部の変性などさまざまな病気の早期発見・早期治療に大きく寄与します。
当院では,MRI検査特有の閉塞感や拘束時間に対するストレスを軽減するため,アンビエントエクスペリエンス(検査室内環境システム)を導入しており,ミラーを介して壁に配置したモニターの映像とヘッドホンからの音楽を楽しみながらリラックスして検査をお受けいただけます。
検査時間20〜30分
検査時間は目安であり,撮像方法や受診者さまの状態によって前後しますのでご了承ください。
全身型の骨密度測定装置(DEXA)を導入しております。この検査機器による骨密度の測定(DEXA法*)を行っております。4ヶ月に1回のDEXA法による大腿骨、腰椎等の検査をお勧めいたします。
DEXA法(dual-energy X-ray absorptiometry:二重エネルギーX線吸収測定法)は、高低2種類のX線を測定部位に照射することにより、その透過度をコンピュータで解析し、骨量を調べる方法です。この方法では骨量を単位面積で割った値で算出し、「骨密度」として表します。測定する骨は、主に腰椎(腰の骨)、大腿骨頸部(太ももの付け根部分の骨)などです。短い時間で済むうえ誤差が小さく、放射線の被爆量も少ないため、安全性に優れるというメリットがあります。
このためDXA法は現在、骨量測定における標準的な検査法として重視され、骨粗鬆症の精密検査や治療の経過観察、また骨折リスクの予測において非常に有用です。『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会)でも、DEXA法を用いた計測が推奨されています
整形外科の基本検査であるX線検査(レントゲン撮影)においては,DR(Digital Radiography/デジタル・ラジオグラフィ)方式のX線画像診断装置を導入し,高解像度な画像を短時間で撮影することが可能となりました。
これまで用いてきたCR(Computed Radiography/コンピューテッド・ラジオグラフィ)方式のデジタルX線画像撮影装置に比べて少ないX線量で高画質な画像が得られるため、さらに安全に検査をお受けいただけます。